今回は美意識についてお話します。
美容とは何か?美容の意味や目的についてでは、美容という言葉について考察しました。
美意識も、美容と同じように幅の広い言葉です。
美意識は、自分を綺麗にすること以外にも、 美しいものをみることで心を豊かにすることをいいます。内側(自分)だけではなく、外側の世界にも美意識が向けられることが多いですね。
さらに、最近はビジネスの分野でも美意識が求められているようです。武術に型があるように、仕事にも型があり、意識の高いビジネスパーソンはその美学を日々研究しています。
エリートとよばれる人たちは、見た目にとても気を遣うといわれていますよね。仕事相手に気持ちよく会ってもらえるよう見た目を磨くことは、美意識が高いことに他なりません。
目次
美意識が高いとは何?センスがいいとの違いは?
美意識とはなんでしょうか。
言葉そのものの意味は、美に対する意識や感覚です。
美容に関することに限ってみると、自分を美しくみせようとする意識を指しています。
美意識が高いと言われる人は、往々にして美容に関心が高いのです。
美意識が高い人は、スキンケア・ボディケア・ヘアメイクを通して、自分を美しくみせるのが得意で、自分や自分の周りが美しいことが標準になっています。
もちろん、そうでないケースもあります。
美意識が外に向いている人は、自然や芸術作品、音楽などを好みます。
性格的には、何かにのめりこむ芸術家(あるいは芸術愛好家)タイプが多いです。
ただ、そういったタイプの方も人から見られることを意識しないわけではありません。
自分に似合った服を着るなどして、常にTPOをわきまえています。美容をファッションでカバーしているんですね。
さて、「美意識が高い」と似ている言葉に、「センスがある」があります。両者は異なるのでしようか。
結論から申し上げると、美意識は美的センスとも言い換えられるので、だいたい同じ意味ととらえて結構です。
両者の微妙な違いを挙げるとするならば、美意識は、意識という言葉が入っているので、
対してセンスは、人間に備わったセンサーが勝手に反応しているというイメージです
また、美意識を働かせるとは、いろいろなものに宿る美を見極め、
センスは先ほど 述べた通りセンサーなので、
さらに、美意識が「高い」ということは、元々備わっているものが高いのか・低いのかということですね。誰しも美しいと感じる心は持っていて、それが他人からみて顕著かどうかということです。対してセンスは「ある」「ない」というように使われますので、センスがあればある程度の美的感覚が保証されている、という意味合いがあるのではないでしょうか。
美意識は自己満足つまり主観的でもよいですが、センスは一般的にある・ないと判断できる客観性をもっているようです。
そういった違いをふまえた上で、美意識が高い人にはどんな特徴があるのか、次に解説します。
美意識が高い人の特徴
まず最初に伝えておきたいのは、美意識の高い行動は明確に定義できないということです。
考えてみてください。美人な人が習慣にしていることは、美しさにつながっているようにみえるでしょう?
例えば、朝の洗顔は水だけ!といっているモデルさんがいるとします。
それが実際に美容に良いかどうかは、モデルさんが美しいということだけでは証明できません。また、モデルさんの肌質によっても合う合わないは違うでしょう。美意識が高く「みえる」行動は、その人の他の要素に大きく影響されてしまうのです。
だから、ここでは美容によい行動ということではなく、美意識が高い人のよくある行動パターンとして例を挙げていきたいと思います。そこをお間違いなく。
メイクポーチを常に清潔に保っている
メイクポーチはほぼ毎日使うものなので、ついつい「明日も使うから」と物をポイポイ入れてしまいがちです。また、小物が多いため、仕切りのついたタイプではないと、中身がごちゃごちゃになってしまいます。
そうしているうちに、ポーチはペンシルやパウダーの汚れで色がくすんでいき・・・
中には、いつ買ったかわからない化粧品が入っていませんか?
化粧品は直接肌に付けるものなので、衛生面は気を付けたいものです。
時々中身を点検し、半年以上前に開封した製品を使わないようにするなど、工夫が必要ですね。
そういったことを誰に言われるまでもなく、当たり前にやっている人がいます。
考えてみれば当然のことなのですが、大半の人が面倒臭がってやらないことだと思います。
ものごとの本質がみえていて、きちんと身の回りを管理している人は、
美意識が高いと言えそうです。
睡眠時間を確保する
睡眠時間に関しては、短くてもよい人・長くとらないといけない人、そして標準的な時間が必要な人の3種類がいます。
自分に必要な睡眠時間は、寝不足の日の翌日のパフォーマンスでなんとなくわかっている人が多いのではないでしょうか。
その睡眠時間を毎日確保している人は、健康・美容に気を遣っている人です。
どうしても睡眠時間を削ってやらなければいけないことがあったり、諸々の事情で十分な睡眠時間を取れないときもあるかもしれません。
その場合も、極力連日で寝不足にならないようにしたり、予定を調節したりすることはできます。
美容は自分を大切にすることですので、美意識が高い人は睡眠時間を大切にしている人が多いです。
常に同じクオリティーを保つ
仕事でもメールの返事でもなんでもよいのですが、
いつも一定の早さで・同じクオリティでレスポンスがくる人はいませんか?
人は他人とやりとりする中で、一度してくれたことはまた繰り返されると思ってしまいがちです。
期待されていることをきちんとこなし、相手を裏切りらない人は、周囲から信頼されて自然と人が集まります。
一見すると美意識とつながりがなさそうに見えますが、美容は継続することに意味があるもの。
相手に対していつも一定のクオリティを提供できる人は、一度きめた行動パターンを継続することができる人です。
そして継続するコツがわかっていている人は、美容に関することも行動パターンの中に組み込むことができます。
例えば、朝軽い運動をする、寝る前にヨガをするなど、元々やっていないと最初は億劫に感じるものでも、美意識が高い人は、自分なりに習慣化することができます。
自信がある
自信がある人って、頼もしく見えるだけでなく、魅力的に見えませんか?
見た目(美容)に気を遣っていない人でも、内から溢れる自信に、圧倒されることがあります。
美意識が高いことの大前提として、自信があることがあります。
自分を大切にして、信じてあげること。
そのベースがあってこそ、自分には美しくなる価値があると思えるのではないでしょうか。
キレイであることに慢心していない
美意識が高いと、自然と周りからの評価が「きれいな人」となっていくと思います。
そうであっても、「自分はまだまだ」と向上心を忘れず、美しくなるための努力を怠らないのが、本当に美意識が高い人と言えます。
例えば、ダイエットで一時的に痩せたとして、体重の減少をゴールにしてしまう人は普通の人です。よくリバウンドをしてしまいます。
美意識が高い人は、体重をいかに健康的にキープしていくか、というキレイの持続性を課題にします。だからゴールがないのです。
ビジネスで例えると、キレイになることを1回きりのプロジェクトと捉えるか、会社の事業として捉えるかの違いと言えるかもしれません。
目標数値に達したからと言って、それで終わりではなく、むしろスタートラインに立ったと思うことができれば、美意識が高いといわれるマインドを持ち合わせているといっていいでしょう。
言い方を換えれば、自信があっても慢心せず、だからといって卑屈にはならないバランス感覚をもつことが大切です。
キレイだね、と褒められたら「ありがとう。(でもまだまだだよ)」と笑顔で答えられるような謙虚さと余裕をもっている人は、美意識が高いと思います。
自分に似合う服やメイクを知り尽くしている
センスがいいこととリンクする内容ですが、
美意識が高い人は、自分が一番輝く服を知っています。
自分がよく着る服・好きな服・着たい服というのがあると思います。
しかし、自分では良いと思っていても、他人が見ると似合わない服・サイズを無理に着ていたり、本人が抱いているのとは異なるイメージを与えてしまっていることがあります。
例えば、本人はセクシーになりたくて胸の開いた服を着ていても、他人から見るとだらしない・みっともないというイメージになってしまうという例です。着こなし方に問題があるか、本人の顔や体型や雰囲気がその服に合っていないということが原因として挙げられます。
美意識が高いと、人からどう見られるかというところに意識が向きますので、自分が思い描いているセルフイメージと他者からのセルフイメージが大きく乖離しているということはあまりありません。
むしろ、自分のアピールポイントを知っていて、似合う服しか着ないというこだわりを持っています。おしゃれな人であれば、流行も3割くらい取り入れて、もちろんTPOもわきまえています。
着るものなんてどうでもいい、服は安くてそれなりなら何でもいい、という考え方とは真逆にある考え方ですね。
メイクに関しても同じで、美意識が高い人は、流行を取り入れつつ自分の顔立ちや服装に似合うメイクをしています。
美意識を高めたいのならば、他人からほめてもらったときの服装やメイクを記録しておいて、
そこから派生して自分にはどんなファッションが似合うのか考えるのもよいでしょう。
身に付けるものは細部まで気を配っている
靴ひとつとっても、美意識の高い人は抜かりがありません。
靴は毎日ピカピカで、くたびれていないものを履いているはずです。
対して、美意識が低い人は、ヨレヨレだったり、靴底がとれていたり、磨かれていないくすんだ色の靴を履いているかもしれません。
「良い靴は、素敵な場所へ連れて行ってくれる」というイタリアのことわざがあります。
良い靴を履いていると、靴に似合う素敵な場所へ行くチャンスがやってくるという意味です。
綺麗な靴を履くことで運気が上昇する、というジンクスもありますが、それ以上に美意識を高めることは自分の価値を上げてくれる(=素敵な場所に行く)という意味合いもあるはずです。
別の例を挙げてみます。白シャツをある人が着たとして、中に着るキャミソールをどうするか、という問題がありますね。
そこで、そのシャツがどのくらい透けるのか確認した上で、よく透けるなら外に見せてもよいデザインを、透けないならば肌と同系色のものを選んでより透けない工夫をするなど、見えない部分にも配慮をするのが美意識の高い行動と言えます。
自分が着たいもの以上に、周囲の人を不快にさせないように服を選んでいるんですね。
身に付けるものの細部まで気を遣うことは、周囲への気配りであると同時に、自分の価値を高めるということでもあるのです。
いつも同じ美容院または同じスタイリストについてもらっている
何年も同じ美容師さんに髪を切ってもらっていると、過去のヘアスタイルの変化をよく覚えてくれています。
また、時間をかけて美容師さんと意思疎通を図ることで、髪質や好みにあった髪型を提案してくれることがあります。
イメージしていた髪型とは違うということは、出来るだけ避けたいものですよね。
美意識が高い人は、ヘアサロンでもネイルサロンでも同じところに通いつめる傾向があります。
その理由は、先に挙げたように、自分のなりたいイメージを伝えやすく、自分の体質やライフスタイルに合った提案をしてくれるからです。
髪は切れればどこでもいい・ネイルも安いところでいい、という選び方とは異なり、美意識の高い人は目標を達成するために最適な手段を選んでいるといえますね。
あらゆる選択が潔い
美容のためには、ほかの何かをあきらめなければいけない場面があります。
例えば、睡眠時間を確保するために、とり溜めたドラマを観る<時間>を短くしたり、古い化粧品を捨てるために、それを使い続けた場合に浮く<お金>で買える何かをあきらめたりします。
美意識が高い人は、やりたいこと・やるべきことの優先順位を決めるとき、美しくなれるかどうかという基準が上位にありますので、このような場面で普通だったら躊躇することもスパッと決められるのです。潔いのです。
姿勢・仕草がきれい
美意識が高いと、常に人から見られているという意識がありますので、姿勢や仕草にも気を遣います。
背筋が通っていると、それだけでスタイルがよく見えます。
また、パンツスタイルでも、仕草を女性らしくするだけで、とてもエレガントにみえます。
逆に、服装が素敵でも、猫背だったり仕草が下品だったりすると台無しになります。
そうならないために、普段から姿勢や仕草に気をつけているのです。
まとめ
美意識の意味は、美に対する感覚を指しますが、美容に関して言えば自分を美しくみせようとする意識のことを指しています。
美意識が高い人は、人から見られることを意識して生活しているので、美容やファッションの細部まで気を遣う傾向があります。
また、美を継続するための努力を怠らないストイックな性格とも言えます。
さらに、自信をもちつつ、謙虚な面もあり、美意識が高いことで魅力的なオーラが出るということもあります。
以上、美意識についてでした。
あなたのキレイになりたい、がかないますように。
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